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(2020/9/15)


GFPは緑に光る。RFPは赤く蛍光する。

Oct-4GFPは初期化されているという根拠を示すOct4-遺伝子がmRNAとして細胞質内に発現しているということを示すマーカーとして使われている。でもこの緑のマーカーはキメラ胚の内に移されて胎児の一部になって行く過程で消えていく。胚が初期化していた状態から分化を初めるからですね。
Oct-4蛋白は転写因子で細胞が分化して行く際に各種の遺伝子発現を抑制しているリプレッサーですから、これが外れると細胞は分化し始める。

ES細胞の中ではいつもOct4-蛋白が存在していて細胞が分化しないように維持されている。ES細胞というのは人工的に作り出された細胞で胚盤胞期のインナーセルマスを取り出して分化しないような培養液で維持培養するわけです。Oct4-遺伝子が常に発現してOct4蛋白を供給し続けるように、培地の中に薬剤が添加されているんですね。培地からES細胞を取り出してキメラ胚の中に戻すとそこにはOct4-遺伝子をいつも発現させていた薬剤はありませんから自然の状態に戻って、Oct4-遺伝子は徐々に発現しなくなってきます。発生分化の再開です。それにともなってOct4-GFPの挿入されていたマウスなら緑色蛍光も消えていきます。

小保方さんはOct4-蛋白が発現しているか否かを理研に来てからはGFPで確認している。それまではキメラ実験なんてしていませんから普通に蛋白質の免疫染色で確認していたわけです。
キメラを作ると元の細胞がキメラになったのだという証拠としてCAG-GFPが使われる。これは常時蛍光するように設計されたCAGプロモーターに繋がれた緑色蛍光蛋白製造遺伝子ですから、卵の最初から胎児になるまで常時緑に光っています。
小保方さんの担当はOct4-GFP蛍光している細胞を作ることです。対して若山さんの担当はその細胞を使ってキメラを作ってCAG-GFP蛍光の確認をすることです。これってGFPの種類が違いますから同時に達成することは不可能ですね。CAG-GFPマウスを使ったらOct4-GFP確認はできないですね。
因みに岡部マウスはAcr-CAG共挿入マウスです。Acr-GFPとCAG-GFPの二つが挿入されている。CAG-GFPは精子に関してだけは発現しないんです。ですから全身が光ると言うが精子だけは光らない。で本当の意味で全身を光らせたいという要請のある実験のために二つのレポーターを同時に挿入したマウスを作ったわけです。
それならばSTAPの実験でもOct4-GFPとCAG-GFPの共挿入マウスを作ったら二つの目的が同時に達成されるじゃないかという発想が出る。当然ですね。論文ではそういうマウスが無いからキメラ実験の時の胎児写真用にはスフィア塊の形態判断でインジェクトしたと書かれているんですね。

無論、GOFマウスでもF1マウスでも実際にキメラは出来てますからね。キメラが出来ているということに嘘が無い限りは移植された細胞は多能性細胞だということは分かり切っているわけです。桂報告書はそれはES細胞だったのだといい、私は小保方細胞核使用ntESだと言ってる違いだけです。どちらもキメラは出来て当たり前ですね。
で、小保方さんの酸浴細胞からキメラが出来たなんて査読者は誰も信用しなかったんです。でもキメラは出来ていますよね。だからESのコンタミだと結論されてリジェクトされた。これは普通のESでもntESでも同じ意味です。学生のGOF ESというのはntESですからね。論文にはキメラが出来たと書かれているので、査読者はそれは嘘だと判断したんです。ここには二つの意味があります。

①現に最終的には理研の再現実験に至るまでキメラは世界中でどこも出来なかった。
②いつか誰かが作るかも知れないという可能性は残るが、論文には何度も出来ていて写真がたくさんあるので、再現性良く出来ると書かれていることが今出来てないという意味では嘘である。

②に関して若山さんは自分の最初のクローンマウス作製成功も誰も再現できなくて自分は自ら作り方を伝授してやっと信用されたが、そんなことしたがために先行者の優位を失ってしまったと語っていますね。私はこういう言葉の裏にも、若山さんのイクスキューズの深層心理が見え隠れしていると思っています。胎盤が光った秘密はもっと先行して他者がついてこれなくなる時点になってから話そうという心理です。それがずっと本当のことを簡単には話さなかった理由だということですね。小保方さんには山梨に来てくれるということになったら無論話すし、ヴァカンティ氏にもいずれ本当のことを言って山梨大との共同研究に持ち込みたいと考えている。
ちっとも悪いことではないですよね。若山さんの戦略なんで、彼は論文書いてませんからね。捏造なんて全くしてません。ただ本当のことを伏せているだけだ。論文を書かせないとヴァカンティ氏が小保方さんを手放してくれないから、落ちると確信して提出させているわけです。3誌の査読者が全員拒否した論文を若山さんが通るなんて思っている筈がない。そう信じているのはヴァカンティ氏と小保方さんだけです。

Oct4-GFPとCAG-GFPの共挿入マウスの話に戻りますが、発想はいいんですがこれは無論どちらも緑色蛍光ですから識別できませんよね。色を変えないといけないですね。
Oct4-GFPとCAG-RFPの共挿入マウスがあったら解決しますよね。常時赤色蛍光しているマウスで、酸浴してOct4遺伝子が発現したら緑色蛍光する。これなら酸浴確認とキメラ追跡とどちらも可能だ。

これを言った人がありましたよね。思い出してください。感想HN氏と李氏なる人物とのメールのやり取りの中に出てきた話ですよね。感想HN氏が英語で問うて、李とされている人物が日本語で答えるという妙な文書が一研究者ブログに書き込まれた。その中の一説です。
>>
Q. What are the genotypes of these ntES cells? Are these nuclear transferred ES cells from GOF (Oct4-GFP) mice?

A. 多分それは皆様に最も関心を持ってることです。その細胞が悪用されたかどうか。残念ですが、B6D2F1のntESです。あの人の実験に何にも役割がない細胞でした。あくまでも私の解析ですが、細胞のラベルに“RG”という表示が御座います。多分あの人がこの細胞がGFPとRFP両方入ってると勝手に思いながら、自分の冷凍庫に入れました。(それはある先生の提案で、あの人にRFPを持ってるキメラマウスも作製しなさいという指示で、若山研がなかなかRFPを持つES細胞がないことから、宝が見つかったではないでしょうか)

面白いですよね。この李とされる人物はB6D2F1の自分の細胞は<あの人の実験に何にも役割がない細胞でした。>と答えたことになっている。つまり、アーティクル論文ではDBF1のキメラが作られてるということを知らないことになっているんです。
この李の細胞を小保方さんが使ってないことは無くなったのが引っ越しの時で、その時には既に実験は終わってるじゃないかと三木弁護士ですら一蹴した。
三木氏は最後まで小保方さんが犯人なのではないかと疑義していました。小保方さん自身が上手く説明できてない事件の真相を弁護士が知るというのは無理です。彼らはお金をもらって小保方さんを守っているんですから、クライアントのために一番いいと思うアドヴァイスをする。彼女が追い込まれることになるのは嫌がるんです。論文掲載料60万を支払えとアドヴァイスしたのは三木さん達なんです。分からなかったんですね。しかたない。分かっている範囲で小保方さんの最善になると判断したことをアドヴァイズするよりない。小保方さんは弁護士たちですら自分を疑っているということを知っていましたね。でも、彼女も事実が何であるか知らないんですね。
その点、相沢さんは手記に拠れば小保方さんが支払いに応じた時怒りましたね。相沢さんは小保方さんによる既存ESコンタミで無いことは分かっているんです。60万支払うのは間違いです。何があったかまでは相沢さんにも定かではないが、支払わないで置くというのが正しい道だということは分かっているんです。そうしておけば道は自然に開けてくる。
でも弁護士たちにそのことを言える立場でもない。彼は理研のOBでもと管理職です。義務があるんです。
弁護士たちは法律家としての独自の判断で彼女の健康まで気づかって支払うようにアドヴァイスしたんです。これで彼らが、女性弁護士を含む3人のチームでしたが、小保方さんは犯人でないと確信してたら支払わせませんよ。小保方さんの説明を聞いている限り裁判で勝てるように裁判官たちを説得するのは難しいと判断していたんです。専門家である彼女がなぜこうなったのかを弁護士たちに上手く説明できてない。弁護団に言わせたら、どうやって弁護したらいいんだということです。彼らに出来ることは小保方さんが傷つく心理的身体的負担量を最小限にしておくことだけです。
最終的に支払いに応じたのは小保方さんですから小保方さんの自己責任です。

そもそも、あなた、小保方博士。

厳しいようだが、論文を書いている時にこのキメラはおかしいと気づかなければなりません。三木氏たちが気づくのは無理なんです。専門が違う。あなたが気づけなければ誰にも気づけない。


人は道によって賢し。弁護士は神様ではない。STAP酸浴細胞に関して世界中で最も神様に近い位置に居たのは、小保方博士、あなたじゃないか。それをだれに説明してもらうつもりでいるのだ。あなたが解を出せなければ誰にもだせなかったんだ。笹井さんは実験時若山研内部には居なかったから事情は何も分からないんですよ。ましてメチル化しているというあなたの図表がつけられている。これでは論文にならないと言われて、どうしてそのときに若山先生と議論しなかったんですか。ひょっとしてキメラは本当は嘘だったんだよと言われることが無意識にも怖かったのかなあ。本当に気づかなかったですかね。
ちょっとこれはど素人には判断できませんね。

感想HN氏の書き込み日付は、Published at 7/31/2016 とあります。2016/1/28が手記の発行日です。日記に拠れば2015/1/24に小保方さんは駅のキオスクでフライデーの表紙を見たんでしたね。李氏の細胞は盗まれたと書かれていましたよね。2016/7/31に書いてるこの感想HNなる者は一体誰なのだ。


(2020/9/16)

小保方さんがヒッポさんのもの2本という写真を警察に見せられたのは2016/2/16でした。

①2016/1/28 小保方さんが駅のキオスクでフライデーを見た。
②2016/2/16 警察がヒッポさんのもの2本の写真を見せ、小保方さんに盗まれたと言ったと伝えた。
③2016/7/31 感想HN氏が自分のブログに怪文書を作文し一研究者ブログで広めた。

警察に告発状を出したのは石川氏でしたね。どこから出てきたんだ、お前は、と皆が訝しんだ怪しい人物です。野依さんとは知り合いの仲だなんてやたら自分を人の権威で箔漬けしたがる典型的な嘘つきでしたが、結局何の犯罪もないと判断された。小保方さんに一言の謝罪もない。こういう人間ってまあ居ないこともないよな。そこそこ居るかな。はは。

この人物に情報を与えたのが奥さんと大日向氏という人物です。石川氏は論文をちゃんと読んでいるか否かすらわからないような人間ですから情報はすべてこの二人から出ているんです。山梨大の若山さんのそばにいるんです。
この大日向氏はNHKの『不正の真相』に出演して「ワンツーナインではありません」と小芝居した男性ですね。この番組には若山夫婦とこの大日向氏ともう一人一番弟子だった人ではないかと思うが男性が出演した。遠藤氏も出ましたね。声だけだがこの李氏も出た。NHKの取材者は藤原記者でした。
どうして山梨大若山チームは総出でNHKに出演しているのか。誰がこんな手配をしたのかな。

東大に自分の持っていたSTAP関連資料を送ったのは若山さん以外にはあり得ませんが、その検査費用を出したのはNHKでしたから、番組制作協力とバーターだったことは誰にでも想像がつく話です。しかし、今あの番組はNHKが卑怯にも見れなくしてしまいましたが、あの中に笹井さんと小保方さんのメールのやり取りが紹介されたことを忘れてはなりませんね。このデータは内部者が流出させていますよね。と同時に、小保方さんが入院中に手近に置いていた実験ノート3冊を病床に居ることをいいことに強奪するようにヴァカンティ氏の許可もなく持ち去った調査員たちがいましたが、その全コピーがNHKに流出していました。
この内部者が誰かということは重大です。管理職の地位に居ないと入手できない資料ですからGDの一人です。林氏辺りが一番怪しいかな。バックにいるのは文科省から天下っている人間です。林氏が昔とった賞と大日向氏が取った賞は同じだったかな。まあ、文科省はただ天下り問題に飛び火させないという動機だけなんですね。山梨の研究所もそうなんです。困っちゃったわけです。
こんなに早くからもはや小保方さんの切り捨ては決まっていたかもしれませんね。

警察は李氏の細胞とヒッポさんの細胞は単なる置き忘れだと判断しました。少なくとも窃盗されたものではない。誰かが意図的に置いたものだという観点からは捜査していませんからね。無論気づいたら警察は逆にそのことを告訴しなければなりませんが、嫌疑事項に関して調べて居る程度でこの真相に迫るのは無理でしょうね。そもそも真実が犯罪を構成しているか否かも分かりませんからね。
ただ、盗まれてないという最終判断を下しました。

因みに小保方さんの名前が書き込まれていた告発状は警察が犯人不詳と書き直させることによって受理しましたから、名誉棄損で逆提訴されなかった石川氏は助かったわけですが、警察は石川氏のために書き直させたのではなくて、こうなった時に自分たちの捜査資料を民事事件のために使われることを嫌っただけですね。窃盗という刑事犯罪に関する捜査は公費で行われていて国民の税金です。民事案件のために捜査しているのではない。小保方さんとしてはフライデーに名前を挙げていることを名誉棄損で刑事と民事で告発と提訴することはできたでしょうね。

李氏とヒッポさんのサンブルは盗まれていないと結論された。このサンプルは桂チームが検査しているんですね。

91番 RG108 500 ntES-9 2011.7.8 2本 (松崎2014/6/9調査持出)
117番 129B6 ICSI P4 ES1 3/17/05 1本 <全く分からない> (松崎2014/10/21調査持出)
132番 ntES-BDF1GFP 12cm2 06/22/08 1本 <不明> (松崎2014/10/21調査持出)

李氏のB6D2F1と132番のヒッポさんのBDF1は盗まれていないと結論された。ではアーティクル論文で捏造犯小保方がBDF1キメラを作らせるために使ったESはどこにあるのかな。

その前にどうしてこれらのサンプルが盗まれたものでないということが言えるのか。
我々に分かっていることは李のサンプルが盗まれたと主張している時期がアーティクル論文にあるこのB6D2F1のキメラ実験のずっと後だということですね。これは三木氏ですら気づいたことです。でもその時からこっそり使っていたかも知れないですよね。無論李氏に気づかれないように解凍して株分けして自分のものにし又もとに戻しておくということは相当に難しい。一日では終わらない仕事ですからね。しかし、可能性ならないことはない。ただ、警察が知りたいのは告発受理している以上、盗まれたという積極的な証拠です。これは無いでしょうね。わざと置いたものを盗まれたというのは言うだけは簡単ですが、言った方側が証明しないといけない。盗んでいる現場を押さえたわけでもないわけです。これはそもそも無理筋なんですね。置き忘れという可能性を否定できる証拠がない。これだけで既に告訴は出来ないことがはっきりしている。
問題はむしろ逆に、警察は告発した側がどうしてこんな告発をしているのかということを疑うことになるということです。小保方さんを陥れるために彼らが置いたんじゃないのかと疑う。ところがこれも置いたという積極的な証拠が取れないという同じ理由で断定できない。置き忘れただけのものを盗まれたと思い違いしているのだということを積極的に否定できない。
特にヒッポさんのもの2本は小保方さんのボックスの中に挿入されていた。これって小保方さんが盗んでないとしたら逆に誰かに置かれたということなんですよね。無論そんなことする人は若山さんしか居ませんけどね。でも、これも警察は断定できなかったということですね。

問題はそういう状況証拠でなく、盗まれたものでないということが警察によって確かめられ得たかということです。
これは小保方さんが盗むとしたら無論捏造ESとして使うためですよね。その場合、使われた可能性のある細胞として李氏とヒッポさんのもの2本があるわけで、それらは松崎氏によって調査を受けているわけですね。
だったら今度はアーティクル論文にあるBDF1のキメラなり幹細胞を調べて比較すればいいわけですよね。
でもそれは存在してないんです。

幹細胞は作られたことになってない。しかも論文にあるキメラは9匹だけGFPの組織貢献度を調べるために使われ、他は全部帝王切開胎児なので生き残っていないとされている。

AC129-17

bのリジェンドです。
>>
b, Generation of chimaeric mice from STAP cells by cluster injection. STAP cells used in the experiments above were generated from CD45+ lymphocytes of multiple neonatal spleens (male and female tissues were mixed). *All fetuses were collected at 13.5 d.p.c. to 15.5 d.p.c. and the contribution rate of STAP cells into each organ was examined by FACS. **The contribution of STAP cells into each chimaera was scored as high (>50% of the coat colour of GFP expression). ***B6GFP: C57BL/6 mouse carrying cag-gfp.

以下がその分析結果です。

ル77

比較できないから使われたとも使われていないとも断定できる根拠がない。
警察は物証をもって小保方さんが盗んでいないということを証明できてはいないんです。無論、告発した人は盗んだと主張しているんですから、そんな証拠はないということで告発問題自体は終わりなんですが、我々としては小保方さんは盗んでいないということの証拠が欲しいんですよね。そして出来れば告発とは逆にサンブルを小保方さんのボックス内に置いたのは、若山さん、あなただよねと言える証拠を得たかったが、警察の手によってはそれは叶わなかったということです。

でも、ガンバレブログで今でも特許申請経緯をウォッチしている楠本さんが前回いいヒントをくれましたよね。もう一度アップしましょうかね。

ル98
これはヴァカンティ氏が特許継続申請している中の一つの図表ですが、BDF1にsingle と書かれているところ、前回にも書きましたが要注意ですよね。キメラはアーティクル論文と手記の中ではスフィアクラスターをナイフ切り分けで移植したことになってますよね。ここではバラバラにしてもキメラが出来ていることになっている。

スフィアはACCs(Animal Cullus Cells)からSACs(Stress Altered Stem cells)を経てSTAPになりました。
ティシュー論文→三誌論文→ネイチャーアクセプト論文の順です。サイエンスでSACcとなったようです。この表にはACCsとSACsと両方の言葉が出ています。手記に拠れば若山さんが幹細胞化の特許申請準備を始めたのは2012年の8月からだとされている。この資料はその時に理研の知財にあったものを笹井さんが理研とハーヴァードと東京女子医大で三者共同特許申請しようとしてまとめたものです。若山さんが準備していた段階での書類も残されていたんです。だからこそACCsやSACsという言葉が入っているんです。それを今はヴァカンティ氏だけが申請維持していて、この表はそのまま添付されているということです。

Cell preparation for injection の欄にSingle と Clusterがある。細胞をバラして入れてキメラが出来てるじゃないですか。ナイフカットしてできたと言ってるのは若山さん会見時の証言と小保方さんの手記とアーティクル論文です。この表はまだアーティクル論文時点ではありません。ACCs(Animal Cullus Cells)とSACs(Stress Altered Stem cells)ですから3誌論文時点ですが、ナイフ切り分けは最初のキメラ成功ですから2011年の11月の話です。最初のそこと最後のアーティクルではナイフ切り分けなのに、どうして中間時点の三誌段階ではばらした細胞でも出来ていることになっているのか。
一体誰がこの表を提出したのでしょうか。アーティクルの表は以下でしたね。何度でも貼り付けましょう。

AC129-17
b, Generation of chimaeric mice from STAP cells by cluster injection. STAP cells used in the experiments above were generated from CD45+ lymphocytes of multiple neonatal spleens (male and female tissues were mixed). *All fetuses were collected at 13.5 d.p.c. to 15.5 d.p.c. and the contribution rate of STAP cells into each organ was examined by FACS. **The contribution of STAP cells into each chimaera was scored as high (>50% of the coat colour of GFP expression). ***B6GFP: C57BL/6 mouse carrying cag-gfp.

並べましょう。

ル98
アーティクル論文では表の名前がACCsからSTAPに変更された。また、Cell preparation for injection の欄が消され、BDF1のSingleのデータが消されている。加えて特許図の方の**はACCsからSACsに変更後の書き込みになっていて後から注が加えられているので前回のセル段階で査読者から問われたものではないでしょうかね。そしてこの特許の表はその細胞名を統一的に表示していない形になってる。誰が作って誰が提出したのでしょうかね。小保方さんが書いたのではなくて、若山さんが三誌論文に書いている小保方さんの表に手を加えて提出しているのではないですか。
問題は誰がBDF1のデータとCell preparation for injection の欄を消したデータを小保方さんに渡したのかということです。実験を行っているのは若山さんです。Cell preparation for injection の欄があれば小保方さんは変に思うでしょう。二人ともナイフ切り分けだと言ってる。小保方さんがナイフ切り分けだと言い出すはずもないのですから、ナイフ切り分けしたのは若山さんで、しかも特許図にSingleがあるのは小保方さんはキメラ実験は出来ませんからね。これも若山さんです。

若山さんは一体なにをしていたのでしょうかね。このBDF1って桂報告書が沈黙によって示唆しているように、本当に小保方さんに既存ESを渡されたものだったんでしょうかね。

BDF1 Single は2Nキメラ胚に40回インジェクトして1匹のキメラマウスしか達成できなかった。対してクラスターで移植したら58個のインジェクションに対して16匹のキメラマウスが誕生した。
えっ! 一匹生まれたの?


解答はでましたよね。若山さんの捏造です。ESなら40匹生まれるよね。

もういっか。



(2020/9/17)


若山さんは精神的に不安定な時期だったんでしょうね。誰でもそういう時期というのはあって一般的に厄年というのはそういう時期に当てられていますね。
特に今回は10年の任期が切れて、世間的には現役最前線の理研研究者という超エリート研究者から専任の大学教授になって後進の育成にあたるという人生の転機ですから、野球で言うと長嶋さんや王さんの引退みたいに現役を去るという寂しい心理があるんでしょうかね。アスリートとしてまだまだ現役だと思いたい気持ちと体がもうダメだと言ってる境目で選手は引退する。一時期バイオリズムという言葉が流行りましたね。そういうのって誰にでも多かれ少なかれありますよね。それをなんとかかんとか凌いで無難に生きていこうと努力するんですよね。
でも中には無難に通り過ぎることが出来ずに大きなトラブルに巻き込まれてしまう人もある。運命なんですね。そういう星の下に生まれていたんだ、仏縁なのだと思うしかない。大きな目で自分を見るとどうせ個々人はいずれ死んでしまうんですから、まあ、人類全体はまだ何とか生きてるからいいじゃないかと達観するしかない。
そもそも頭で考えるといずれ死ぬと決まっているのに、体は本能的に生き続けるように作られていて自分の意志では変えられないように親が自分を産んだんですね。まあ中には自分で死んでしまう個体もあるが、大半は自然に生きている。そういう親だって体の要求するに従って所詮本能で産んでるんですからね。一応有性生殖する生物はそういう風に作られているんで、本当は全部神様の仕業なんだが、学問という狭い了見の理性範囲内では進化論的な解釈をするというのが今の流行ですから、この場合個体は更新されていく殻に過ぎないんですね。DNA本体は引き継がれていくということです。所詮人間の頭では神様のことは考えられないように出来ていることは数学者のゲーデルがもう証明してしまいましたからどもならん。
そっちに行きたければこれはこれで信仰の道ですから別の能力が要る。パスカルとかベルクソンとか、まあ、親鸞さんとか、挙げない方がいいね。絶対者と個人だけの関係だから他人の入る隙間はないやね。これもそれぞれ縁で出会うよね。

BDF1 Singleには当惑しましたね。釣りでボーズを食らってたっぷり考える時間がありましたが、どうしても理解できなかった。二人ともバラしたらできないと言ってるんですからね。最初の成功と最後の論文で主張されている。ところが真ん中ではバラしてできたという。どちらが犯人だと置き直して考えてもその行為の合理的目的が理解できない。帰ってきて落ち着いて数値データまで確認してやっと理解可能になった。

最初に若山さんがESキメラのプロトコルに従って普通にバラして出来なかったんですね。これが酸浴細胞のキメラ形成に関する事実です。酸浴して細胞が光ったのも無論事実です。ここまでは事実なんです。
次に僕の説では若山さんはこのOct4-GFP蛍光している何だか得体のしれない細胞をntES化してみようと思いついて、小保方さんには内緒にして、トリプシンは毒でもあるからナイフ切り分けで塊のまま入れてみようと言い出した。ここで既に嘘です。事実はntES化という別の実験をはじめたんです。なぜこの時に本当のことを言わなかったのかというと、これを言うと小保方さんは米国に帰ってしまうことが若山さんには分かっていたんです。
酸浴してOct4-GFPが蛍光したというのは事実です。これは立派な研究対象です。小保方さんはティシュー論文での研究から引き続いて、この、小保方さんの用語では、"幼弱な段階"の多能性細胞が刺激で出来てきているというところまで到達した。小保方さんはこの細胞がなぜこうなるのかということを研究したかったんです。そのことは手記に若山さんとの方針対立的な描写が少しだけ覗いている箇所がありますよね。
若山さんは小保方さんの気持ちが分かっていたんです。だから自分の新たな研究については言わないままで、まずはntES化してキメラを作ったんです。無論幹細胞はntESそのものです。

ここで若山さんは小保方さんにキメラが出来たよと言った。この時に、手記の描写によれば、ナイフ切り分けしたからできたとは言ってないですね。自分の特赦な技能で出来たと言った。でも先にナイフ切り分けでやるからと説明していますから、これは自然に小保方さんの頭の中では、ナイフ切り分けで出来たという風に理解されますよね。

でも、若山さんは自分の特殊な手技で出来たと言ったんです。

小保方さんはとても記憶力がいい人のようで、瞬間記憶に優れているようですね。ある景色を記憶に焼き付けた後何がどこにあったかということをその記憶心象の中から後から取り出してくることの出来るような類の能力ですね。将棋の棋士なんかはそういう能力が良く発達している。小保方さんの記憶力がどういうものなのかは凡人の私にはよくは分からないが西川さんも手記の読後感で小保方さんの記憶に関して自分のことに関しては全部本当のことだと感心している。私は手記を読んだ時単に小保方さんは日記をつける習慣があるのだなと思ってました。後に彼女の『小保方日記』を読んでからそうでないということを知りました。彼女は治療のために医者に薦められて日記をつけ始めたんですね。手記に書かれていることは記憶が主体です。
このことはたぶん実験ノートの記載方法にも関係していると思いますね。彼女はテラトーマの件に関して調査チームの質問にしどろもどろになるんですが、その時に実験ノートをちゃんと記載する習慣が無いからそういう風になるのだと叱られた。でもこれは彼女がラボを庇うために嘘をついているからしどろもどろになるのであって、彼女は符牒のように要点を記しておけば皆覚えているから思い出せるということもあり得ますね。もっとも凡人の私にはそんなことはできないから確言はしないが、天才は存在しますよね。異能者というのは存在する。そのくらいは凡人の私でも知ってる。日本人は等質社会好みなんで天才たちは生きにくいんでしょうね。弥生の農業社会の因習が長い。
ともあれ、小保方さんは要所要所でとても詳しく記憶していて、この部分も同じです。若山さんはこの時に自分の特殊な技術で出来たとだけ言ったんです。しかも驚くべきことに彼女は手記にこの時若山先生が笑顔でそういったということまで描写しています。手記は2016/1/26発行です。半年くらい前から書き始めている。4年前のことを記憶でたどっているんですよ。我々は第三者だから分かりませんが、西川さんは自分の4年前のことですから驚いてそのことを読後感に書いたんですね。こういう大事な情報を知った時に日記だとその事柄に意識を集中して書くので、笑顔でそういったということまで書かないですね。彼女は当時をまざまざと思い出しながら書いているんですね。西川さんはそれに思い当たるから驚いたということでしょう。

若山さんが笑顔だったということ。これは悪意が無いということを意味しているんです。手記は若山さんに抗議して書いているものです。でも小保方さんは自分の覚えていることをその能力の導くままに素直に書きつけている。若山さんに悪意が無かったという証言を無意識に書きつけているんです。これが手記が参考になる点なんですね。

ともあれ、若山さんはntES化してみるというアイディアを持って実行始めた。何度か失敗しているころにもうその実験は始めているんですね。もらった細胞でntESを作るという作業を別途始めている。キメラが出来たという言葉で小保方さんを引き留めようと思っている。もう一度やろうという理由としてナイフ切り分けでやって見ると言った。そして10日後に出来たと言ったんです。その時の言葉は僕の特殊な技術で作っているから世界はついてこれないよというもので、小保方さんに対してニコニコとした笑顔で粉を振ったんです。何時までこのままにしておくか。それは自分が山梨大学の教授になるということを伏せておかなければならない期間が過ぎる翌年の2,3月までです。ここで助手で誘ったら彼女はついてきてくれると思っていた。何度も繰り返したところです。

ここから時期が来て誘ったが論文を書かないことにはヴァカンティ先生は手放さないという話になってるという事情で、小保方さんは即答しなかったですね。論文をどう書くかという問題を離れて、ここで小保方さんがぜひ山梨大に行きたいと返事していたら、又、運命は変わっていたでしょうね。
若山さんはすぐに本当のことを言って、まずはこのntES化の研究をやろう。そしてその結果を論文発表しよう。ヴァカンティ研とは山梨大との共同研究でもいい。更には倫理規定から行き詰まっている自分のntESの研究を何とかブレイクスルーさせてもらいたいという希望を熱く語ったかも知れない。同時に酸浴細胞自体の研究も空き時間にやってもらったらいいというアイディアも出してくれたかもしれない。若山さんはハワイ大学でそういう同じ立場で先生の研究を手伝いながらクローンマウスを樹立したんですね。

でも、彼女は取り合えず回答を保留した。理由は個人的な心理にまでは立ち入れませんね。ここはちょっとそもそも若山さんの希望自体に無理があるんですね。小保方さんは常田→岡野→大和→ヴァカンティという系列の中にいた人です。早稲田と東京女子医という文科省が入り込んでのあらたなTWINsという研究機関を立ち上げたばかりでいずれ両校を合併させようかという計画まであったような政治的な動きの中で育成されてきている人ですから、いずれはその関係の教員になるというコース上にある人です。実際最終的には小島さんも大和さんも山梨に行くことは反対しましたね。小保方さんが根無し草になってしまうことを心配しますよね。これは第三者の目から見ると自然ですね。若山さんが横車を押しているという印象です。でもそれくらいほれ込んでしまったということですね。そこにバイオリズムの問題があるんでしょうや。

若山さんが助手で誘ったという時点で即答しなかったことが最初のエポックでした。ここから論文を取り合えず書かせなければならなくなった。
一応昔は助手→助教授→教授の順ですね。いきなり教授なんてのはニーチェみたいに特殊な天才のケースですね。これも反対がありましたけどね。誰だって最初に踏む階段は助手なんですから若山さんとしてはいきなり教授でなんて誘い方はできないですからこれが精いっぱいですよね。ヴァカンティはフロリダ会議で7年後にハーヴァードの教授に推薦すると約束しましたけど、それでも最初の階段は助手でしょ。この時点で恐らく若山さんは研究所所長まで決まっていたんですよね。だからこそいきなり引っ越しにならずに1年延期された。小保方さんを誘うためにはそのことを伝えたかったでしょうけどそれは出来ませんからもどかしかったろうとは思いますね。でも、やはりそもそも無理筋気味てましたよね。

論文を書かせるという段になるまで時間があった。キメラが出来たんですから論文はすぐ書けるはずですよね。報告すべき内容はとてもシンプルではないですか。酸浴刺激してOct4-GFPが蛍光している細胞塊をナイフで切り分けてキメラ胚に入れたらキメラが出来たというものです。事実なら報告だけで世界が驚愕するでしょう。でも若山さんは幹細胞化の実験に集中していて小保方さんに論文を書かせたのは春頃です。3月頃でしょう。実際に投稿されたのは4月です。

この論文にキメラはナイフ切り分けで出来たと書かれていたでしょうかというのが問題です。


(2020/9/18)


論文を知っているのは著者たちです。須田本によると三誌投稿論文の著者たちは小保方晴子、チャールズ・ヴァカンティ、若山輝彦、大和雅之、小島宏司、マーティン。ヴァカンティです。
この3誌論文にこれが書かれていたか否かに関しては須田本は触れていない。

ではまずは誰がナイフ切り分けで出来たと言ったのか。

我々の思い込みの一番の理由は若山さんの証言です。アクセプト後のインタヴューでも、事件化後の記者会見でもナイフ切り分けしたときに出来たんですと言った。だからES細胞であったかどうかも分からなかったと、私に言わせるとあり得ない嘘をついた。この時の印象は強かったでしょうね。

でも、ナイフ切り分けで出来たと言ったのは若山さんだけではない。小保方さんもそういっている。無論小保方さんはそう聞いたということと、切り分けしているデモンストレーション用の写真も若山さんから渡されているから、若山さんの言ったことを信じ込んで繰り返しているに過ぎないでしょう。加えて、二人の証言から桂調査チームはキメラの出来た原因としてまず赤ちゃんマウスを使ったこと、そしてナイフ切り分けしたことだと聞かされている。無論後には手記にも書かれている。

我々はこのことからキメラはバラして移植するとできないと思い込んだ。私はだからこそキメラができたのは私の追跡ではES細胞ではあり得ないからにはntESだと結論した。大きさの違いも指摘した。


大きさ比較



幹細胞はES

では、3誌論文にはどう書かれていたかは保留してアーティクル論文にはどう書かれているのか。
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Chimaeric mouse generation and analyses

For production of diploid and tetraploid chimaeras with STAP cells, diploid embryos were obtained from ICR strain females. Tetraploid embryos were produced by electrofusion of 2-cell embryos. Because trypsin treatment of donor samples turned out to cause low chimaerism, STAP spherical colonies were cut into small pieces using a microknife under the microscope, and small clusters of STAP cells were then injected into day-4.5 blastocysts by a large pipette. The next day, the chimaeric blastocysts were transferred into day-2.5 pseudopregnant females. For experiments using STAP cells from CD45+ cells without the Oct4-gfp reporter, STAP cell clusters were identified by their characteristic cluster morphology (they are made of very small cells with no strong compaction in the aggregate). When the STAP conversion conditions (low pH) were applied to CD45+ lymphocytes, most day-7 clusters that were large and contained more than a few dozen small cells were positive for Oct4 (although the expression level varied). 
Therefore, we used only well-formed characteristic clusters (large ones) for this type of study and cut them by microknife to prepare donor cell clusters in a proper size for glass needle injection. For an estimate of the contribution of these injected cells, we used STAP cells that were generated from CD45+ cells of mice constitutively expressing GFP (C57BL/6 line with cag-gfp transgenes; F1 of C57BL/6 and 129/Sv or DBA/2 was used from the viewpoint of heterosis).

注意深く読むと、<to cause low chimaerism>と書かれている理由は明記されていない。でもトリプシン処理はESキメラ作製では常に行われているのですからlow chimaerismを引き起こすことが判明したのはSTAPキメラの実験時に決まっていますね。
また、ここにはバラして移植するとキメラは全くできないとは書かれていないですね。
キメラ率が低いとだけ書かれているんです。

そのデータがどこにあるかというと、件の特許図になるわけです。

ル98

40個の2Nキメラ胚を用意して生まれたキメラが32匹、内かろうじて一部GFPが光っていたのが1尾だったと書かれている。驚愕でしたね。ES細胞も全部が全部出来るということではありませんが、それにしてもESを小保方さんが渡して、こんな細かいコントロールは出来ません。
キメラ実験は若山さんが行っていて、このデータも若山さんが作ったもので、しかも特許申請準備のために理研の知財と打ち合わせしていた時のものが引き継がれていた資料です。

*で明らかなようにBDF1の実験はACCsの時代、つまり3誌論文のセル投稿時までに行われたもので、**はSACsですからサイエンス投稿時に加えられていることが分かります。

ヴァカンティ氏は今でも特許申請手続きを継続しています。その申請書にこの表が今でもあるのです。40個のインジェクションに対して1匹だけ2Nキメラが出来たと書かれている。low chimaerismです。これが本当ならESではあり得ないということが分かる。
そして、この表の実験が真正なものであるなら、無論ntESであることも出来ませんよね。ESやntESは別にトリプシンに弱くはありません。ということは、その場合は本物だということになる。

バラシても1匹だけは出来た。これって当時無論捏造などという観点はどこにもありませんから、看過されたかも知れませんが、これってES捏造だと逆にできないことですね。小保方さんがこの結果を知っていたことは low chimaerism という言葉を使っていて、全くできないと書いてないことで分かります。でも彼女が提示した表ではこのバラして作成されたキメラが外されている。


AC129-17

何故なんでしょう。
3誌段階の特許には小保方さんは関与していません。全部若山さんが勝手に知財と相談していたものです。そのデータが残されていて笹井さんが引き継いでいくわけですから、バラしてできた表はその時のものです。そして小保方さんはともかく、ヴァカンティ氏と小島氏は見ているわけです。そして特許申請継続しているんですから、バラしてできたことを信じている。これは論文通りのキメラがあったということを主張しているわけです。

でも、それなら丹羽さんと清成さんでも再現できたはずですね。

ロゴスの導くところ、バラしてできたというのはフェイクだということです。あたかもナイフ切り分けが本当であったかのように装うために、論理として、トリプシン処理をしたらこんなに出来にくかったというストーリーを作ろうとしたんですね。出来なかったとして置けばよかったものを、尤もらしくわずかに1匹はあったと書いた。この時は別にESによる捏造嫌疑はかかっていない。後に小保方さんがESを渡したのだと言い逃れたがために、このフェイクが逆にESであり得ない証拠になってしまった。自分の嘘同士が対立してしまったわけです。

ではなぜアーティクル論文の表でこのバラした結果の無い表が添付されたのか。一番自然な解は渡された表がそれだったというものです。
小保方さんの手記では今までできなかったものがナイフ切り分けで出来たと知らされたわけです。でもこの特許の表ではバラしてもわずかに出来ることになっている。この時小保方さんはそのことを知らされているんですよね。だからこそ low chimaerism と後に書いた。キメラ実験は若山さんしかできませんから、バラしてできたと表に書いたのは若山さんです。若山さんがこの特許書類を知財に提出したんです。8月の話です。手記102P。
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2010年8月になると、若山先生は幹細胞化の特許申請の手続きを開始された。若山先生はのちに「STAP幹細胞」と名前がつけられる、増殖性の低いスフェアから増殖するように変化させた幹細胞化の仕事は若山研の研究成果であり、アメリカの研究室にはなんら権利はないと主張していた。実際に、若山先生は、若山先生に51%、私に39%、バカンティ先生と小島先生に5%ずつの特許配分を理研の特許部門に提案した。当時の理研の特許部門の担当者に若山先生から送られたメールの中には、「若山研のラボのメンバーはスフェアの作製も細胞株化もまあまあできる」「いつでも再現できる」「IPS細胞よりすごいものを作った」などと記されていた。この頃には特許申請の範囲を広げるためか、仔ラットを若山先生から突然渡され細胞塊の作製を急がされるなど、強引さが加速していくようだった。
春から投稿を続けていたスフェァの論文は。残る三大誌であるサイエンスからも、レビューワーにはまわるものの2012年8月21日には不採択の連絡が届けられた。若山先生から、「一度不採択になった論文は通常もう一度投稿することができないが。幹細胞株化の論文と2報同時に投稿すれば、再考されると思う。三大誌3つのレビューワーコメントの中で、ネイチャーからのコメントが一番やさしいので、ネイチャーに現在投稿を試みている論文と幹細胞化の論文を2報同時投稿しよう」と提案され、幹細胞株化の論文の執筆とともに現在投稿中の論文に対するネイチャーからのレビューワーコメントへの反論を用意するようにと指示された。また、ES細胞の混入による可能性を否定するために、「ES細胞は同時に培養していなかった」という記述を原稿に加えることも指示された。


①論文通りにキメラはできた。
②バラしてできたというデータは若山さんのフェイクである。

①はOoboeさん達が飛び上がって喜びそうな可能性ですね。
でも、これは無いのです。なぜなら12/27Harukoからアクロシンが出てますよね。この実験のドナーマウスはGOFマウスです。この時点でそれがだれであるかは問わないままで、既に誰かのいたずらがあるのだということは証明されている。実験は本物ではあり得ない。

すると②しかない。①の犯人が誰かということは②の側から関与者が若山さんしか居ないことをもって論証されるんです。

①バラしたら40個の2Nキメラ胚で32匹生まれ、1匹にわずかにGFPが来ていた。
②塊で入れたら58個の2Nキメラ胚で48匹生まれ、16匹にGFPが来ていて、内4匹は高い貢献度だった。

これって若山さんのデータで理研の知財に残されていたものです。若山さんが単体でES細胞と同様の手法で入れたらGFPが来たと言ってるんです。桂報告書はこの実験には触れていませんがキメラは小保方さんが既存ESを渡して捏造されたと示唆しているのです。ES細胞を渡したのなら同じ塊で入れて33%に来た細胞は一個ずつばらしたものを入れても同様に33%は来るでしょう。でもこの表では3%にしか来なかったという。ならばES細胞でもntES細胞でもなかったことになるか、数値が単なるフェイクであるかしかないでしょう。数値がフェイクなんです。



ル98
しかも、*はマウスが残されていない理由を尤もらしく説明している。加えて幹細胞が作られたはずですがその報告もない。事後MTA持出リストにもありませんよね。加えて小保方さんの表にはアンダーラインがあって下の3つと区切られている。ここもTs.Marker 氏と疑義したところですが、やっと何とか糸口が見えてきましたかね。

AC129-17

①なぜアンダーラインがあるのか。
②なぜSingle キメラデータが外されたのか。
③なぜCell preparation for injectionの欄が外されたのか。
④誰が外したのか。

②と③は同じ目的ですね。Singleのデータは一つですからこれを外すと③も不要になる。
特許図は若山さんが書いたものです。ここにはアンダーラインはない。この表から②③を若山さんが外したものを小保方さんに渡したものに彼女が①のラインを入れたとしたらそれは、この酸浴細胞実験をした人が彼女自身ではないという区別をするためではないでしょうかね。若山さんにとっては誰が作った酸浴細胞でもおなじですが、小保方さんは自分で行ってないものに対しては区別しておきたいのではないでしょうか。
では、一体小保方さん以外に誰に酸浴細胞が作れるというのか。証言がありましたよね。
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当時の理研の特許部門の担当者に若山先生から送られたメールの中には、「若山研のラボのメンバーはスフェアの作製も細胞株化もまあまあできる」「いつでも再現できる」「IPS細胞よりすごいものを作った」などと記されていた。この頃には特許申請の範囲を広げるためか、仔ラットを若山先生から突然渡され細胞塊の作製を急がされるなど、強引さが加速していくようだった。

酸浴細胞は小保方さんはラボの皆に作り方をおしえているんですね。この場合蛍光細胞を作れたという意味ですね。でも幹細胞は違いますね。これは小保方さんにすらできない。それをラボの全員がまあまあ出来ると報告しているとしたら、これは何か思惑があって嘘をついていますね。こんなことして何も得はありません。ばれたら後で大変なことになる。ばれないような打ち合わせにとどめているということでしょう。現にこの特許申請は話だけで立ち消えになっていますよね。実際の申請はされていない。

結局特許申請するぞということ自体がフェイクであるわけです。そしてこのことによってヴァカンティ研との間が険悪になったと書かれているのです。
106P。
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若山先生が提案した、スフェアの論文と若山先生がシニアオーサーとなる幹細胞化の論文の同時投稿では、もともとバカンティ研で始まった研究であるという主張が薄まってしまうために、アメリカの先生たちは強硬に反対してやおり、私は板挟みになった。その上、若山先生が自身に51%の特許配分を提案したことを巡り、著者間に不穏な空気が流れるようになっていた。

私には小保方さんの追い出しにかかっているように見えますけどね。特許は意図的に相手に喧嘩を売ってるように見える。実際小保方さんは11月に米国に帰ることになるわけです。
なぜ、追い出しにかかり始めたのか。それは言うまでもなく、自分の勘違いに気づいたんですね。これってただの今までのntESで、自分は今まで気づかなかったが、昔から光っていたんだ気づいたのだと見ます。


(2020/9/19)


論文の図を検討している最中にTCRの手法に引っかかり、ローザであったはずのAC129の実験目的とそこから「僕のマウス」ESが出るという矛盾のあり得べきストーリーを求めているうちに特許図にsingle cellsの移植でキメラが一匹出来ているという報告に気づいてしまったところです。
手記に拠れば最初はナイフ切り分けでやって見ようというアイディアに過ぎず、それが出来た時の若山さんの説明は自分の特殊技術で出来たというだけの話だったようです。その後にBDF1でESと同様にsingle cellsを移植したらやっと3%確率でかろうじてGFP蛍光が見られたというデータになっているわけです。

この論理は酸浴スフィア細胞に増殖能力の脆弱さがあってES細胞のようにトリプシンでバラすとその毒性で移植後に死滅しているのかも知れないからトリプシンを使わないナイフ切り分け手法でやって見たらできたというもので、しかし、後にもっと実験を繰り返しているうちにBDFIで行った時トリプシン処理でもできたがやはりその達成率は極度に低いものだったという筋立てになっているとも理解できる。
ただ、single cellをトリプシン使用で取り出したのかどうかは特許図だけでは分からない。

そもそも、スフィア塊を乖離させるときになぜトリプシンを使うのかもわかってない。ES細胞はフィーダー細胞と共培養の形で維持培養されているから移植時はトリプシンという酵素で乖離させる。まずフィーダー細胞だけを30秒から1分程度で分離したものを取り除く。その後ESとフィーダーが接着している分がはがれてくるのに2分かかるその時にピペットでESだけを回収していく。しかし、酸浴細胞はもともと非接着培養だからフィーダー細胞は存在してない。
ただ、このトリプシンを使う乖離方法は博士論文の実験時でも使われたのではないかと思われる。ESのやり方と同じだから普通の発想だと思われる。理研の客員時代の実験でも若山さんは最初トリプシンを使ったのは間違いないでしょうね。

本当にナイフ切り分けでやったらどうなるかなんて何度かやってるときに既に小保方さんに言わずに試しているのではないかとも思われるので、私の推論ではいたずら犯は若山さんと分かっているから、ただキメラが出来たという理由を作るためにあえてナイフ切り分けという話をしたという風に理解するわけです。この推論だとトリプシン処理でも低キメリズムではあるができないことはないというストーリー作りは不自然ではないんです。まだこの頃は笹井さんの論文リヴァイズは入っていません。論文のストーリー作りは若山さんの指導の下にある。

特許図の乖離方法がトリプシン以外ではなかったかという可能性を考えるのはこの実験が本物であるという可能性を考える場合ですね。でもその前提は置く必要がありませんね。何度も思い出してもらわないといけませんが、直後のGOFマウスをドナー細胞としたテラトーマからアクロシンが出ましたから、実験はフェイクなんです。誰かが何かをやってると既に確定している。小保方さんがアクロシン入りの既存ESを渡したからキメラが出来て、テラトーマにもそのアクロシンESを混ぜたか、GOFマウスをそもそも使わずにアクロシンESで最初から捏造したのだという可能性と、私の言う、若山さんは岡部マウスとのF1を小保方さんに渡していて、ただその酸浴細胞の核を使用してntESを作りキメラをつくったのだ、そしてキメラは出来ているのにテラトーマが出来ないのでは小保方さんが気づくから、彼女の渡米中に出来たばかりのF1の幹細胞(キメラ確認されたntES株)を上から注射したのだという二つの可能性があって、しかし、小保方さんはテラトーマにはF1マウスは若山さんが交配してくれない限りは使えないのでGOFマウスでの実験しかできないのだが、捏造するなら学生のGOFESを持っているのでそちらを使うでしょうし、そもそもESの捏造でキメラを作るなら体細胞なんて切り出す必要もなく簡単に出来てしまうでしょうということからも、これは若山さんのいたずら犯行だと判明しています。

そうすると特許図のsingle cellでの実験もただのストーリー作りされたフェイクだと分かるわけです。このBDF1の実験自体は行われています。というのも小保方さんはその赤ちゃんマウスを渡されて酸浴細胞を作らされますから、若山さんは何らかの結果を小保方さんに渡すことはしないといけないんです。BDF1はチョコレート色ですから129B6のF1とは色が違う。こちらはアグーチ(野生色)です。変わった色のマウスを渡されますから小保方さんは覚えている。結果を言わないわけにはいかない。
この時に生まれマウスはすべて帝王切開されたと説明された。つまり最終的には全部死んでしまったよということです。小保方さんはその中の9匹を渡されて組織別のGFP貢献度検査をしてグラフを作れと指示された。それが以下でしたよね。

DBA2
これは以下の論文図のナイフ切り分けで作られたとされているキメラの16匹中の9匹です。

DBA

今、問題にしているのは以下の特許図の最上段の実験分です。40のキメラ胚を作って32生まれた中に1匹だけGFP蛍光が確認されたとされている実験です。
ル98
時期は酸浴細胞がACCsとされていた期間中で、サイエンス論文ではSACsとされていますからセルの実験までです。セルでACCsとされていたことは須田本304Pにあります。
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ちなみに「STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)」はネイチャーへの再投稿時に初めて使われた名称で、ネイチャーへの初投稿とセルへの投稿では「Animal Callus Cells(動物カルス細胞)」、サイエンスへの投稿では「Stress Altered Cells(SA細胞)」だった。

既述したとおり、桃子は誰か内部通報者から論文と査読書を一式入手していましたね。時期の後ろはセルの投稿です。では初めはいつか。手記93P。
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2012年3月22日、実験の合間に、たまたま手にした本のページをめくっていると。植物に関する記述が目に留まった。
「ニンジンなどの一部の植物は、切断などのストレスがかかると、ある因子の存在下では、カルスという細胞塊を形成し、それは種子のように、再び個体を作り出すことができる」
どきん、どきん、どきん、血がたぎった。
直感だった。これは「カルス」の概念に非常に共通するものがある。呼ぶならば「アニマルカルス」これだ。早速、出張中だった若山先生にメールをした。「よく思いついたね。すごいよ」と返事をもらい、アメリカの先生たちにもネメールを出した。「That is it !」というのが返事だった。こうして、スフェアは「アニマル カルス」と呼ばれるようになった。


2012/3/22にアニマルカルスとなった。それ以前はただたんにカルスと呼ばれていたんですよね。テラトーマの記載にどう書かれていたか。
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テラトーマ解析について
(マウスの絵)
カルス大量移植
No.2が一番大きなマウス
テラトーマ PFA固定
薄切の後、染色

このテラトーマ切り出し時期は小保方さんの証言で2012/1/24とされている。パートナー氏の取り寄せ記録からこの日は初出勤の1/23(月)の翌日です。ノートの記載日は翌日くらいかも知れませんが2012/3/22により前だということは無論です。この記載の横にマウスケージに貼られていたラベルの余白に小保方さんが記入していたものをそのままノートに貼り付けたものがあって、以下でしたね。
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12/27 入 荷 (6W)
右カット    No.2 testis、左あし、右かた
左カット3つ No.3 testis、左かた
      2つ No.4 testis、右あし
12/27に10の5乗ずつ移植 ♡

これは移植日に小保方さんがメモしておいたものです。ここにはカルスという記載はない。
桂報告書10Pです。
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小保方研のフリーザーに「カルスキメラ子 1」~「カルスキメラ子 9」と書かれた 9 本の DNA 試料があり、2011~2012 年の CDB 若山研では STAP 細胞を「カルス」と呼んで いたことから、これらはこのキメラの子の DNA と考えられた。

キメラが出来た後に誰かがカルスと呼び始めたということです。小保方さん以外です。小保方さんは1/24以降の遅からぬ日に既にカルスという言葉を使っている。キメラが最初に光ったのは2011/11/28でしたね。この間の2か月くらいの間にカルスと呼ばれるようになった。しかも、12/27のテラトーマ移植日には小保方さんはこの言葉を書き込んでない。ただ<12/27に10の5乗ずつ移植 ♡>とだけ書いた。この後小保方さんは初出勤の1/23まで米国に居た。ただその間ラボメンバーとはメールのやり取りをしている。小保方さんは日本に戻ってすぐにテラトーマを切り出しほどなくノートにカルスと書いた。どこかで今ラボ内ではカルスと呼ばれていると知ったということです。

問題はカルスという言葉の意味を小保方さんは3/22に<たまたま手にした本>を見るまで知らなかったのかということです。ニンジンの話は結構有名で素人でも知ってる人は多いでしょう。中学の実験でもやらないかなあ。ただそれをカルスと教わったかどうかは定かでないが。小保方さん博士さんなんだからその程度の知識はカルスという言葉を聞いた時に意味まで理解したのじゃないかな。それともたまたま何も考えずにただ皆がカルスと呼び始めていたから従っただけなのか。

2012/3/22にアニマルカルスという言葉を小保方さんが考えついて命名した後に4月に提出されたネイチャー論文にACCsと書かれるようになったのは本当ですね。なぜなら日付が正確に書かれていて、若山さんと米国の仲間たちにメールした記録があるということを暗示しているし、実際に論文に使われている。

テラトーマに関してはずっと捏造を疑われていた経緯でこの実験ノートの記載と手記の記載とが一見矛盾していることからもノートは後から書き込まれれているのではないかとも疑われましたね。でもカルスとアニマルカルスとは違います。それとテラトーマにアクロシン入りの細胞を注射したのは若山さんで、小保方さんではあり得ないことは既に論証している。すると残された疑義は小保方さん自身がラボでカルスと呼ばれている時点に自分でもそう書いているのにその意味を知らずにいたのかという疑問だけです。
手記の書きざまは初めてカルスの意味を知ったかのごとき書きようですよね。ここで初めて知ったのならノートに書いているカルスという言葉は小保方さんは意味を知らずに使っていたということになるんですが、そういうのって考えにくいんですよね。学者になろうというほど知識欲の強い人は知らないことがあったらすぐに調べますよね。別に学者でなくてもそうだ。知らないことは取りあえず調べないと気持ち悪いですよね。特にその言葉を人から聞くだけでなく、自分で使うということになれば意味を知らないままで使うということは普通はない。まあ、なんかオーム返し的な使用をする人もないではないですけどね。それってどういう意味と確認するとなんか曖昧な人ですね。でも小保方さんはそんなレヴェルではないでしょう。
ここにとてつもなく具体的な日付が書き込まれていることは別の意味があるかも知れないですね。それはメールの記録を自分はたくさん持ってますよという若山先生に対するメッセージかもしれません。

一方で笹井さんはSTAP細胞という名前に変更しようと言い出したとき以下のように述べたようです。手記113P。
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週末を挟んだ12月26日、笹井研に出向くと、笹井先生が英語の辞書を持って研究室に立っていた。「クリスマスの間、ずっと細胞の名前を考えていたんだけど、STAP細胞っていうのはどうかな。カルスというのは英語で皮膚に出来るタコって意味だから外国人からはイメージしにくい。他の意味を持たない単語で命名、表記するのがいいと思うんだ。STAP(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency:刺激惹起性多能性獲得)はあなたが発見した現象をストレートに伝えると思う」と、ちょっとウキウキした感じで話された。なんとなくもう、押し切られた感じだったが、こうして細胞の名前は「STAP細胞」と論文に表記されることに決まった。

本当は笹井さんはこの時AcquisitionではなくてAquirementと言ったんですよね。論文提出後にレフェリー#2氏から以下のようなコメントを受けたので変更したんです。
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The authers term this process "Stimulation Triggered Aquirement (shold be 'acquisition') of Pluripotency" or STAP.

aquirementには努力をもって獲得された学識という意味も含まれるので普通に無機的な話をするときにはacquisitionの方がいいよと注記した。 aquirement ではいけないかというとそんなことはないですよね。何しろAnimal Callusでヴァカンティ氏はThat is it.と言ったんでしょ。母国語の人にとっては何書かれても大抵は分かりますよね。ニンジンの話からアニマルだと言うんだから分かる。日本人だって外人さんがどんなにたどだとしい日本語で話しかけてきてもその意味を何とか正しく解釈しようとしますね。
それでついでにStimulationも興奮させるという意味が伴うのでもっと無機的に突っつくという意味のStimulusに変えて、ハイフォンで繋いで因果関係を強調した。
小保方さんはそういう経緯を全部端折って笹井さんの功を称えているんですね。笹井さんはサイエンス論文を読んでいません。そこに既に小保方さんが考えたStress Altered Cellsという言葉があるということを知らないとともに、サイエンスベースで原稿を書いていた12/11ヴァージョンで小保方さんが細胞の名前をAnimal Callus Cellsに戻していたということも分かりますね。そして彼女が<なんとなくもう、押し切られた感じだった>と書いている内心でどういう言葉が渦巻いていたかもわかるはずですよね。
そういういろんな配慮の出来る彼女が<2012年3月22日、>と書きだすとき、どういう配慮があるのかも考えうることではないでしょうかね。まあ、意図という心理は実証できない。実証できるのは言動の関連からの解釈だけです。

<2012年3月22日、>から書き出し得る別の内容もメールの中にはあったのではないかということをペンディングしておきましょう。
論文はこの後に書き始められるのです。ヴァカンティ氏がThat is it !と同意した後です。彼の米国特許仮申請は4/19です。この書類の中に既に単離されたスフィア細胞からもキメラができたという実験結果は盛り込まれていたでしょうかね。

ル98
表自体には**が書き加えられていてSACsの文字があるのでサイエンス以降だと分かる。若山さんが理研内で特許申請の打ち合わせを知財部署と行っていた時の物です。でもBDF1の実験が何時行われたのかは確定的な証拠がありません。
そもそも2012年の1月に小保方さんが作った酸浴細胞は桂報告書によれば、FLS、FLB、GLS作成のためのものだけのような記載ですが、このBDF1に関しては一切触れていないのと、もう一つ若山さんが3月頃に小保方さんに渡した胎盤の光るキメラ実験があって、これは小保方さんの論文記載ではB6/129なんです。生ものなのでこの頃に作られているんです。これにも全く触れていない。このB6/129という雌雄の交代したマウス使用は公共データ登録時にも大半がそうなっています。
細胞の中身入れ替えの大半は2013年の3月の引っ越し時に行われている。例外の可能性はAC129だけです。これは細胞保全時期にあたると同時に、事後MTA締結の打ち合わせの際である2014年3月に逆に持ち込まれた可能性も考えておかなければなりません。ただ、それは今検討している三誌論文の辺りの経緯によるんですね。

今、若山さんがまだGFPのアーティファクトに気づかないままに小保方さんの理研採用になっていったのか、若山さんはサイエンスの査読文書でアーティファクトに気づき、かつ自分のローザの実験でも勘違いに気づいたのかという分かれ道に居て、最初は気づかないままだとしていましたが、直前では若山さんは気づいて追い出しにかかっていると述べたところですね。

これをはっきりさせるためには、私のntEs論では、まず、若山さんが幹細胞とキメラのTCR再構成確認実験で何を不審に思ったかということと、ローザの実験で何が分かったかということを推測してみないといけないですね。
この実験系は西川さんの思いつきでしたが、あまり優れた方法ではありませんでした。ただここでもやはり竹市さんや、笹井さんや、丹羽さん、ヴァカンティ氏、小島氏に至るまで皆キメラが出来ているということに安心していますからね。厳密に酸浴細胞の何がキメラになっているかということを考えるときに、大前提としてキメラは何がどうあれ出来ているのだという安心感の上に胡坐をかいている。査読者は逆にESコンタミだと疑っているわけです。ESじゃないのか、お前たち捏造してないかと疑ったらこんな方法論にならない。もっと深刻に考えますからね。やっぱり皆人の研究なので真剣さが不足しているんです。
T細胞は光らないが酸浴後も生きているとしたらTCR再構成が前後で確認されたからといって何を証明したことにもならないんでしたね。盲点なんですよね。T 細胞をFACSで集めてしかも生き残った細胞の7割以上がぎらぎら光ってる。その中にT 細胞が無いということもないでしょうと安易に思う。でもFACSは完全分離できるものではないし、T細胞だけは絶対に緑色蛍光しないという可能性も否定されていない。するとTCR再構成結果はただ単に酸浴の前後でT細胞は存在しているということを証明したに過ぎない。まして、更に幹細胞にしたときとキメラにしたときはメカニズムが全く分かってませんからこれでは厳密な追跡にならない。
でも西川さんはただ蛍光細胞がT細胞であることを証明しなさいと言っただけです。多分現実にはT 細胞も光っていたと思いますよ。ただ厳密な証明になってないだけだ。
対して若山さんのこの問題に関する態度は違います。彼はこの酸浴細胞から蛍光細胞を選んでntESを作ったつもりなんです。


何かおかしい。